文春ムック週刊文春「丸ごと一冊タンマ君」購入。書店ではなくセブンイレブンでしか手に入らないのか。
東海林さだおのエッセイで、たしか疎開（縁故疎開か?）を経験とあったようで、だったら昭和１０年代前半生まれ？Wikiで確かめました、昭和１２年生まれ82歳だそうだ巻頭グラビアで50周年パーティの様子、巻末グラビアで「思い出アルバム」で近影も載っており老い顔でもなんか絵になるみたいだ。
ただしこのムック、アンソロジーに相当難あり。度を越した“汚さ”の強調と、粋でない“貧乏自慢”のオンパレードに辟易とした。まさか東海林くん自選ではないだろう選者の下卑の度合いにゲンナリだ、東海林くんの漫画ってもっとウィットペーソスがあるでしょうに。
4ページものだったからショージ君だったか、同僚OLとデート後ラブホに連れ込むことに成功、浴衣姿の2人が抱き合う寸前「責任はとるよ」とショージ君、すると彼女が「だったら一筆書いてもらおうかしら」と急に敷居を高くしてかわいそうにショージ君が浴衣姿で役場まで印鑑証明だの連帯保証人だの往復し出すっていうギャグ漫画がありまして、ありゃ可笑しかったな笑ったな。役場で「なんの証明なんですか?」と問われるあたり、おれおれ詐欺の被害者めいて間抜けが際立ちうるわしかった。
東海林さだおのセンス才能を、まあほぼ全域で知っている（つもりの）わたしです、こんなアニバーサリはいけないなあ。
