母の通院

ペースメーカーが入っている母の心臓だが、当面プラトーというかドクターの見立ては「健康そうでなにより…」だそうで、6週間に1度新潟南病院に通う。以前も記したが南病院構内の廊下にはアウトサイダーアートが並ぶのだが、6週間ぶりに見まわすとへーっ!作品がすべて入れ替わっていた。病院のホームページにはそのへん記してはなく、でもそうか入れ替えあるなら一期一会の気分できっちり眺めておくんだった。

以前も飾られていた作者の新作やあと、新しい作家も2人ほど紹介されておりでもだったらきちんとアーカイブほしいですね。こんな簡単にお蔵入りするとは思わず、でもだからって全部のアートを写真に撮っておくほど親切心もないし、まあいいか自分で気にいった作品があればこれからもこちらに貼らせていただきます。

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無題by田中勝彦

バスですといわねば分からぬ。番号とか“レンタカー”とか文字がある。ここまで平板でフラットな絵画も凄いね2次元を極めるってか、そうしか描けないか。

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田中勝彦氏画像

「トイレも絵を描いていた…」という紹介文ですが意味不明か、トイレに入る時間も画材を持ちブリブリしつつ描き続けたか職場のトイレの壁も田中氏のサインペンで平板なバスの絵がびっしり描かれていたか?

バスの側面ボディに描かれたネコだか黒豹だか親子獣の絵はなんなのか、クロネコヤマトか西武高速バスのライオンではないだろうな。50年前の都内小田急バスのボディ側面にはピューマだかのレリーフが飾られていた…いやいまWEBで調べればありゃ犬だったそうです、昭和44年に廃止だそうでじゃあわたしなんぞが最後の目撃者なのね。

www.odakyubus.co.jp

20世紀初頭にキュビズム絵画が現れたとき、見る人は不安や動揺を覚えただろう。その心の不穏をわたしは平面バスの絵から感じる、わたしの視覚・認識のほうが圧倒的に正しいはずなのにこの平板に描かれたバスの不遜で圧倒的な“ここに在る”感を拒否できずに持て余してます。