ケチな囚人

生きてるってことは“終身刑の判決受け”てるみたいでこの世ってのは“どこもかしこも刑務所”なのかよと思わぬでもない63歳爺のため息。

仕事中寝ていた深夜作業者、あれ以降会ってないが今夜会った時に伝えねばならぬ、当面は衆人環視の状況での作業に限定と。いままでも幾度か注意喚起や作業に関し苦言を呈したことはあり、まあ先方は“カエルの面に小便”みたいかもしれぬが、反発だってないともいえぬ。なんでそんなのがオレの仕事なんだか分かんないけど、他に誰もいないんだから仕方ない、もっとソフィスティケイトな方策はきっとあるんだろうが、ダメだな全然思いつかない、まあ当人が反発してきたならそれはその時次第だけれど、本人が“なら辞める”といってきてもいいとも思ってるんだけど、でもなんだかなあ。

昨日日勤作業時、早番終了の巡回クリーンさんたちと会話。早番で1名膝の変形で長期休業中だが、遅番の1名も同じく膝の軟骨が減り「痛くて痛くて…」といいながら作業している。痛み止めの注射を整形外科医にお願いしたのに“週に一度しか注射はできない”といわれたとかで、そのへん詳しくは知らぬがみなさん持病持ちで仕事している。膝の関節が変形している人は他にも何人かいるし、健康食品でよく見るコンドロイチンだの関連はみな整形外科関連で不治の痛みを抱えている人たちを狙ってるわけ。

これ以上長期休業の人が出てほしくないが、それはともかく話の途中で帰り支度し終えたクリーンさん1名が「ねえわたしの脚って曲がってる、ちょっと見てくれる?」とわたしに振ってきた。無意識の何げない会話のうちだったのかもしれないが、グッと喉に息がつまりゴニョゴニョ返事し作業に戻った。ああいう時にちょっと陽気でエッチにレスポンスできればもすこし楽しい人生送れるんだろなと作業中に首を傾げてたんだけど、そのうち何だか苛立たしくなってきて「あれってオレのことオトコと思っていないんだろうか」って邪推です、帰宅し一杯飲んでるうちなんかひとこと言い返したくなり深夜の2時過ぎメール送信し、当然のことで送信したあとひどく落ち込み今も心が晴れてないや。よき仕事仲間でちょっときわどいジョークも飛ばせるなんて理想になれずしょんぼりしているだけみたい。いろいろ職場の愚痴でした、こんなんで囚人だの終身刑だのって恥ずかしいです大仰過ぎるね。

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職場屋上駐車場から見える新潟刑務所