連続朝ドラ、久々にぜんぶ見てた

まんぷく」は明日で終了、それ以前にずっと見てたのは克子ねえちゃん主演の「ゲゲゲの女房」です、克子ねえちゃんも少し老け顔にしなきゃ。

全体にフラットっちゅうかドラマの必然を感じないまま最後まできてしまった感じ。もうお爺さんになった萬平さんが家庭や会社でワンマンで怒鳴ってばかり、安藤宏基著「カップヌードルをぶっつぶせ」には、2代目社長になってからも萬平さんと会社のこと仕事のことで喧嘩ばかりしていたと記してあるからワンマンで怒鳴ってばかりの安藤百福で間違いないかもしれないが、だったら若いころから長いスパンで追ってきた萬平さんと見てる方はうまくつながらぬ。チキンラーメン開発までは研究心探究の思いから頑固で粘り強い萬平さんだったが、類似品の社長に怒鳴ったりから怒りのベクトルが行き場を失った感じか。

なんつうのかな60歳台のワンマン社長が怒っている・イライラしている・爆発しそうな気配とかをもすこし丁寧で残酷に表現できる俳優だったらよかったのにと、後半生の萬平さんの演技で萎えちゃう。苦虫をかみつぶしつつ微笑むとか、怒りの虫を腹中で飼いならせず肩が震え語尾をしなわせ眉をつり上げてなお平静を保つとか、志村喬や山崎務にできて長谷川某にできないのは困る。

福ちゃんも60歳過ぎてスーパーや井戸端会議で売らんかなのパフォーマンスはやりすぎでしょ、中小企業オーナー夫人的なも少し下品だがあえて笑えるエピソードとかにならなかったかな。松坂慶子の鈴さんもなんだか損な役回りだったよな、萬平的な波乱万丈人生を毛嫌いする設定が度を越し、何でも反対で周囲から煙たがられるみたいな存在になってしまいとても残念、できれば“隅の老人”的な助言の人になってほしかった。彼女の老け顔って由紀さおりに似てそういうパターンのメイクなんだか。1973年NHK大河「国盗り物語」の第一話が濃姫尾張への輿入れシーンから始まり、なんかもうすげえ美人だってポーっとした思い出。「ゲゲゲの女房」の時の貸本屋店主のただいるだけな感じを出してほしかった。

安藤百福の人生すごろくをただ編年体で見せられただけの「まんぷく」半年クールだったようで、ドラマである必要なかったか。カップラーメン開発に関してはプロジェクトX中に田口トモロヲのナレーションで「毎日試作のラーメンを食べた」みたいなの見た覚えがあって、そういう作りに(それを半年にできるかは分かんないけど)できればよかったかな。

わたしの人生の疑問点です、わたしのインスタントラーメンの記憶は4歳か5歳で父の転勤で新潟県小千谷市に引っ越し、よろず屋みたいな近所の商店に明星ラーメンとまるちゃんラーメンが並んで売っていた、明星30円、まるちゃん25円と価格まで覚えています昭和34・5年ね。両者とも鍋で煮て粉末スープを溶くタイプで、だからうちの近所にはチキンラーメンはなかったのかな?小千谷市にはもちろん当時もスーパー2軒あり、でもわが家は粉末スープを常用したためチキンラーメンはその後60年ほぼ食せずに生きてきた。もちろん日清も出前一丁で粉末スープ式ラーメン売ってたけどさ。そちら関係のインスタントラーメン史はどうなってんのか実は知らないんだ、ネットで勉強してみます。

f:id:kotiqsai:20190329115822j:plain

まんぷく明日が最終回