不登校でいいのかな

昨年10月末からアルバイトで入った20歳の大学生の扱いにかんして、もういろいろ困憊している。12月上旬からさぼりというか当日電話で「今日休んでいいですか?」と聞いてきて、巡回清掃の責任者さんも「休んじゃダメ!」とはいえないしで12月10日から18日まで当日電話でお休み、1日だけ出てきて20日から29日までまたお休み。年の瀬30日に顔を出してさすがにこちらも堪忍袋の緒が切れて「もう辞めてもいいよ、もう来なくていいよ」と伝えたんだが当人は「やります!」ってことでシフトに組み込み正月2日ほど働いたんだが、また来なくなり昨夜もお休み。

やんちゃで仕事さぼるキャラではなく、でも能動的に作業こなすとか同僚とコミュニケーションとるとかでもなく、とりとめもないというか紋切り型に言うなら「近頃の若い奴は何考えてるかさっぱり分からん」っつうか顔色とか言葉遣いからわたしは何もメッセージが読み取れない。

昨日の朝日新聞1面トップ、年初から「カナリアの歌」という特集というか炭鉱でカナリアが苦しみだしたら酸欠の合図みたいで現代社会の病み具合を、悲鳴を上げ始めた面々をピックアップし伝えている。入会金150万円の人間ドックの医師が「精神のバランスをとるため貧しい人の緩和ケアもしている」と語る生命の格差とか、とか、司葉子が旦那相沢英之の遺品の資料の山に頭を抱える情報過剰の問題とか。

でもって昨日は不登校を肯定しはじめた現代社会みたいな特集。いろいろ肩書きの出口治明氏が「子どもがおかしいんではないんです。偏差値教育や、型にはまった教育になじめない子どもが悲鳴をあげている。感受性が強い、カナリアのような子どもたちです。無理に通わなくていい。検定試験もあるし、通信制の高校もある」と相談に来た不登校の子を持つ保護者に説明していると話している。もちろんそれで正論だけれどなんかこうまた新しい教育産業の儲け話にオピニオンが絡んできてるみたいに思える。1面紙面で「N高等学校」(中学も開校したばかり)と出ていて、あれれなんと角川の学校だ。

nnn.ed.jp

まあいいでしょ、子どもに多額の学資が必要なのは「身の丈発言」で国民広く承知だし子ども可愛さでGDP押し上げもいいけど角川かよ、まだ福武とか旺文社とかの方がしっくりってか。不登校が趨勢とか選択肢が広がるとかだけど、でもその先にあるのがわが社のバイトのドタキャン騒動ではないのかな?社会的な常識とか制度しきたりを無視するっていうのか新聞の表題だと「理由なきルール・型どおりの授業・学校がつらい」となっていて、つまりは「まじめに仕事しろ!」と青年に説くわたしがパワハラになっちゃってるのかと、すごい脱力だ。

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