中山ラビ、緑魔子など

水原紫苑の歌集「びあんか」をいま読みこんでいて、できれば彼女の言葉選びの秘密を解きたい、歌の構築の精度を計りたいと思っている。そんな読書の最中に出会った歌。

青空に煙が似合ふ不思議さをいつの紅葉の世に誌せしか

紅葉の季節を詠っていて、でも煙の出どころがいまひとつ分かんないな。分からないなりに何か感じた、これって「エントツとけむり」じゃん…ってそのタイトルが急に出てきたわけじゃない。「♪…窓の向こうに煙突と煙…♪」って歌あったな、すっげー昔に聞いたんだがと記憶をたどり、「たしかのっけは『嫌だよいっちゃうなんて…』ああ、なんて曲だか?」いろいろググってようやく中山ラビの「エントツとけむり」にたどり着く、アアこの歌だ。

https://www.youtube.com/watch?v=Ks-H0J8YQSk

LP購入した覚えはない、「すべてこの世はこともなく…♪」ってすてきで間抜けでいいですけど彼女の他の曲聞いてみてあまり覚えはないんだな。ラジオだかで聞いて頭のどこかに残っていたんだろうという結論。wiki貼っておきます。

ja.wikipedia.org

水原紫苑の短歌とシンクロはしなかったが、でも時間とか記憶とかパラパラめくれてはがれてすこし驚きの気分を味わった。

YouTube中山ラビの関連スクロールしてたら緑魔子「やさしいにっぽん人」に出会い、それも嬉しかった。両者とも林美雄関連だったんだね。「やさしいにっぽん人」はエロ映画としても前衛映画としても出来のいい映画じゃなかったがタイトル曲はとてもすてきだった。中山ラビのおかげで再会できて嬉しいです。「♪…あなたが風と思っているのは、まだ生まれない息子たちの声…♪」はあ、すてきだね。

www.youtube.com