なんということ、魂がスカスカに

本日朝刊に、宮谷一彦の訃報が載っていた。

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大学生時代だねはまったのは。別冊ヤンコミだったか「肉弾時代」が問題作というんで皆で読み合ったり。昨年暮れに亡くなった平田弘史「薩摩義士伝」も同時代だ。

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サブカルチャーというかマイナーで尖がった作品を探し、こんなの知ってるオレ偉い!みたいに読んでいた。宮谷の方も塚本邦雄の短歌「馬を洗わば馬の魂冴ゆるまで…」を引用したり、三島自決を賛美したりと、まあわりと好き勝手とか。

どういえばいいのか、魂がスカスカで、最近の話題作、人気作を小説も漫画もドラマも映画も知らずに生きている。それだけならいいのに、宮谷一彦の死を、なにか言葉で表そうと思っても、もう一つ言葉が出きらぬ。若いころに熱中した作家詩人漫画家映画人みな年老い、訃報が相次ぎ、というのに言葉で飾れぬ高齢者になっちゃったわたしだ、すこしずつ撤退なのだな。