別ブログで、日々わたしの拙い短歌を、それもその当日に作歌し推敲もほとんどしてない“作品”とも呼べぬ駄作を、数名の友人にだけ見せるような形式で発表している。
旧友から誘われ、そちらで短歌など披露したのが一昨年の5月からだった、50年ほど歌作と無縁できたもので、すぐに種切れとなり、ギブアップしかけたとき角川「短歌」で水原紫苑の「雀の車」28首を発見。
本歌取りとかインスパイアとかいえばいいのか、剽窃とはいわないでね。「ああこれ、わたしの作風と通底している」と、一瞬で気付き、日々の作歌に苦しんでいたわたしとしては、そちらの作品を参考にし、情景や情緒を思い浮かべながら、自分なりに租借しいいとこどりした短歌作品をひねりだし、友人同士のwebサロンに提出している。
一昨年昨年と、角川「短歌」に発表されれば雑誌を購入、読みこみ租借し、なんとか追っかけてる追いつきたいという作品を、表してきた。
今年になってどういうことか不明だけれど「ふらんす堂」という出版社のホームページで日々、短歌を連載。また月刊「短歌研究」でも、今年1月号以降、ほとんど毎月30首から50首の作品を発表。きっと“当たり年”というのか“作家人生、佳境に入る”みたいなのか、ものすごい作歌ペースで、でも追っかけのこちらからすれば、驚きで嬉しくてたまらない。
「短歌研究」9月号に水原紫苑作品は記されず、ふらんす堂と歌集の作品を並べ、吾作品のモデルになってもらっていた。10月号の予告で、水原紫苑30首と記してあり、うきうき購入。また明日から作歌、発表するつもり「薔薇色のコギト」です。
「短歌研究」10月号で驚いたのは第3回「塚本邦雄賞」受賞作の発表。でもって選者の一人に水原紫苑も入っていて、選評を載せている。受賞者山崎聡子へは「…けっして手馴れてもいないし、匠でもない。…そこをむしろ評価したい」と評してあり、それで塚本賞でいいの?と突っ込みたくなる。
水原紫苑の作品を掠め取るため購入の雑誌ですが、余裕があれば他のページも括ります。