R・D・レインのお言葉

朝日新聞1面「折々のことば」10月25日月曜にR・D・レイン

 折々のことば 鷲田清一 2184 2021・10・25
人間は、他者の存在の欠落を経験するのではなくて、他者に対する他者としての自分の存在の欠落を経験する。
    R・D・レイン
私がここにいる(傍点)という感覚を持ちうるのは、自分が誰か別の人の無視できない対象である時だ。愛されずに、憎まれるのでもいい。他人の中で自分がなにか意味のある場所を占めていることが必要だと、精神科医は言う。それを欠くと、人は自分が透明人間になったように感じるのだろう。『自己と他者』(志貴春彦・笠原嘉訳)から

精神科医としては異端というか、本流から激しく離れちゃった人で入院否定、薬否定、認知療法みたいな開放病棟で治せるみたいな言説を20世紀中ごろ以降唱えた。みすず書房から書籍は出ていて、でもってわたし勘違いして詩集?「好き好き大好き」を購入、書店で立ち見で「もうこれどうしようもない」とは思ったんだが、当時鈴木志郎康だの現代詩読んでたんで「重大な意味があるかも」残念、なーんもなかった。

ベイトソンと立場が近いとか、だから本日のお言葉も「ダブルバインド」の説明みたいかな。承認欲求わたしも欲しいんですが、仕事でも私事でもございません、ずっと先までござらぬのか、ああいや知らぬ間に同僚に憎まれ嫌われているという事態が職場で数軒あったか、そっちは精神衛生上ないほうがいい、いやいや嫌われたせいでわたしの自我の認証が出来たのかもだ、必要だったと捉え直すか。

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