モーツァルト フルート協奏曲第二番

前回からの続き、まだ立直れない。モーツァルトのいろいろ逸話中で面白いのにフルート協奏曲作曲の依頼を受けたのに、いい作品ができず前年発表されていた自身作曲のオーボエ協奏曲を手直ししただけのスコア持っていったら、ギャラを半額にされたってのがあって、この場合セルフカバーでこんだけ酷い目にあうのだから、ジュピターみたいなのはもっとブーイングかなと、勝手に思い込んでいた。

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減額された件などと、あと第二番の名演がYouTubeで聴けますので上記ホームページ「気軽にクラシック!」をご覧ください。

ハイドンというと「吃驚シンフォニー」とか「時計シンフォニー」とかしか知らず、逆にモーツァルトハイドンセットなんて「狩」とか「不協和音」とかまあ、うるわしく優しくたおやかでうっとりしちゃうけど。

前略…一七八二年から八五年にかけて、モオツァルトは、六つの弦楽四重奏曲を作り、これをハイドンに捧げた。献辞の中で、「これらの子供達が、私の長い間の刻苦精励による結実であることを信じて戴きたい」と言い、「今日から貴方の御世話になる以上、父親の権利も、そっくり貴方にお委ねする。親の慾目で見えなかった欠点もあろうが、大目に見てやって戴きたい」と言っている。…後略 小林秀雄「モオツァルト」より

こんな献辞で、先輩だか盟友だかのハイドンに曲をプレゼントするって、現代の著作権とは違っていても、作品の権利はあるわけ、やっぱ盗作って変だよなと今も思ってます。ジュピター第四楽章を貼っておきますね。21世紀ではYouTubeも厳しく音源などどこにも出せない。

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