母の症状

老化がいちじるしく気力体力知力が徐々に降下してきている。

一昨年あたりから記憶力や認知力が衰えているのを理解していたが、骨折入院要支援認定といった、今年初めからの一連の動きで拍車がかかってきたのかも。もちろん91歳と高齢なので、70代80代でボケ症状が顕在した人々より、よほど元気なのだが、これから本当の痴呆問題を日に日にわたしや隣家の妹が感じてゆくことになるのかもしれぬ。

記憶の混乱は、あまたあったことだが、どうも最近は「今言ったことをいま覚えていない」みたいな問いや表情が多くあらわれ、もちろんどうでもいい事象なら笑い話、わたしだって物忘れの達人なんだが、そうでなくて心配事、不安なこと、約束したこと…それらを記憶にとどめそこなうというか、違って解釈→勝手な思い込みで全く違う風な記憶としてとどめる…つまり妄想の一歩手前、これが進めば自縄自縛で思考停止状態になりかねない。

それと記憶力、約束した日時がすぐ消え、いつなのか何時なのか今すぐなのか、パニックではないが自分で処理できず、不安で仕方なくなる。他の作業が手に付かなくなる。という症状が、ありますね。あまり怒った顔せず、にっこり「××だよ、もう少し待とうね」といってあげればいいと分かっていても、結構面倒。

あと疑心暗鬼みたいで、同居するわたしなのだが、このごろ警戒されている雰囲気。分かんないですよ、信頼の裏返しで「もっと期待してたのに」なのかもだが、なかなか互いの信頼感が揺らぐ、母の症状にわたしが乗せられ、ギクシャクがとまらない。

母の症状、こうして具体的に記せば、わたしがどうすればいいかもだんだん分かる、そうなんです、わたしの症状もここに出ている。それが分かった、記してよかった。