介護に悔悟す

いやあ、しんどいです。暇つぶしにことば遊びで短歌もどきを作成中の石丸くんだが昨年末ごろ、しんどさを詠んだものです。

しんどいなあのリスト苦しむ人の横で棒読み、おおきにプライド

意味なし、シンドラーのリストのパロディ。なにをするにもしんどい爺さまになってしまい、今後どうなるんだか。

右大腿骨を骨折し、救急車に搬送され入院手術した母です、2月21日の昼食後の事故だった。ドクターや看護師さんの話では「入院は1~2ヶ月」といわれ、こういうご時世なのでリモート面会しかできず、意思の疎通はなかなか進まぬ。91歳になった母にとってどうも入院生活は、よろしくなかったようだ。

先週初め、病棟の看護師さんが荷物を持つわたしに「どの程度になれば家で看られるか」と問うて来た。なんだかそれまでの展開では、入院中に介護保険の申請、調査をするよう勧められていたのに、急な転換だった。

「病室で夜間に譫妄状態が見られる」というのがその理由で、そうだねよく「入院中に呆けちゃった」という症状のよう。「はい、大丈夫です」というしかない。14日にそんな話が出て、17日に退院という運びになった。

自宅に帰って昨夜で5日。ベッド脇にポータブルトイレを置き、使用後にわたしが片付けるが、片付け終えてもベッドに腰を付いて、母は考え事だか眠れないのか、ぼんやりとしている。ああ、これだね看護師さんもこういう姿で、ちょっとヤバいと考えたのだろう。記憶力はまあ、それ以前も落ちてはいたが、なんだか決定的に呆けて帰宅した。

91歳だし、痴呆でおかしくはないが、まあ正直、人格のあちこちが欠けた壊れたほころびた状態で退院してきた。たった20日で痴呆になれるんだねと感心。曖昧な笑みで、いろいろごまかしているが、日常生活の記憶や経験がけっこう飛んでいるのが分かり、とても悲しい。今後、どうなるのか、わたしも頑張って記してゆきます。

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花カレンダーも中途で終了した