惑星

2020年3月下旬 火星と木星が大接近 - アストロアーツ

 恥ずかしいことだが、64年間生きてきて惑星を見たことがなかった。いや今朝方みた木星って、あんなに大きく見えたし視界にあっても気付かなかったというだけのことか。

星座とか少し有名な恒星とか、常識の範囲では天体関連の知識はあるし、冬の大三角形とか指し示す程度の知見はあるのですが、今まで誰からも「ほら、あれが火星だ(金星だ、木星だ…etc)と教えられたことがなかった。たぶん誰もそんなもんだと勝手に考えてたみたい。

数日前のラジオ放送で「明け方の月の周囲に火星と木星土星が接近してみえます」とのコメントがあり、その翌日だったか翌々日だったか、朝5時過ぎに仕事で自宅を出た際に三日月をみつけ、その脇に明るく大きな3つの星がもう普通にいて、はあーあれが太陽系なんだと静かに驚き、ほっこり感動した。あぁおれにもみえたんだなって。

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国立天文台WEBの画像

小学高学年で買ってもらった「科学なぜなに読本」みたいな本で「火星に運河があるのは…?」みたいな設問があった。もちろん火星がどれだか分からんし天体望遠鏡で見れば運河がみえるのかな?まったく意味不明なまま知識だけ得てスルーした。「赤い星でまばたきしない」のですぐに見つけられるとその本には書いてあったが、まったく探すことはできなかった。今回ああれが火星だとやっぱ火の色で分かったけれどウーンわりと小さい天体でしたね、それに反して木星の存在感はわりとすてきに響いたな。映画「2001年宇宙の旅」の続編「2011」のエンディングは太陽化した木星(なんでそうなったか忘れた)が明るく輝き、時にふたつの太陽が天空で輝く姿を見せていたが「まあああなっても仕方ないかな」と思わせるほどの迫力はありましたね。

知識や常識だけはまあ人並みだが、そうね天文学の実践でいうとほぼ無知なわたしなので、できればもすこし夜空を見たい、知りたい。惑星はこのたびはじめて目にしたけれど実は天の川も見たことないのですよ。できれば芭蕉みたいに「荒海や佐渡に横たふ天の川」って写実で見たいなと思っています。