発達障害者の就職事情

本日、11月11日朝日新聞朝刊社会面記事、「発達障害理由に退職勧奨」という記事。

「発達障害理由、退職勧奨」 保育士の女性、園を提訴 福岡地裁:朝日新聞デジタル

朝日の記事を全文読むには有料会員にならねばです。原告は、2018年4月に保育園に勤務、19年10月に発達障害と診断され20年6月26日に職場保育園に伝え、園側が「勤務に支障が…」と非常勤になるよう勧め、原告が拒否すると退職を迫り29日付で退職届を書かされた…ということのよう。ああ、こうして新聞読みかえすだけで心が重い。

原告が「少しのサポートがあれば、普通に働けることを理解してほしかった」と記事に記してあり、そう記者に語ったのか。わたしの今年の最も苦い体験を記したスレッドを貼ります。

5月10日にあったこと - 公竹斎の「こころの声」ブログ

5月15日のこと - 公竹斎の「こころの声」ブログ

わたし自身も、メンヘラ的精神状況かもと感じ入ること多くある。コミュ症とか対人恐怖、マルチタスクみたいな作業がものすごく苦手だったり、判断力を求められる場面で大概失敗するとか。とはいえ、現在の職場では2年前まで副責任者格で作業こなせていたので、まあそういう人として記しています。

仕事を追われた人を鞭打つ気はないのだけれど、記事を読む限り原告を発達障害と診断した医師(主治医としるしてある)が「それ(退職勧奨)はおかしい」と指摘し、それが因で提訴したという。もちろん原告の障害の程度は分かんないけど、施設長が非常勤なり退職を促したってことは「発達障害」という診断結果でだけではないのではと、そういう人と一緒に働き、働くたびにものすごく疲れたわたしには感じられる。

記事中に「障害を抱える保育士に子どもを預けたくないと思う親もいるかもしれない」と記している。保育士歴10年以上と記されていて、つまり専門教育を受け国家試験通っている人なんだろう、その過程で発達障害を指摘はされなかったのかもしれぬが、専門医が見れば障害者と分かるわけで、そういう人をクビにするのは「障害を理由の不当差別」なのかといわれると、法律に問題があるのではと、わたしの両肩はずんずん重くなる。

うちの職場、わたしを含め同僚3名して責任者に「辞めさせてほしい」と伝えた。その訴えは通らず、とても悲劇的な終わり方となった。もしもうちの責任者が法律のせいで私たちの訴えを退けたのなら、それはそれで悲しい法律だと言いたくて、ここまで記した。

f:id:kotiqsai:20211111195301p:plain

少女ではなかったが